中国も政権交代して、少し雰囲気が変わって来たのでしょうか。
それとも、今回の司馬懿の様に、本音と建前を使い分けるクレバーな面が お互いにやっと出てきたのでしょうか…。
高希希監督の「新三国」では、このポーカーフェースも護身術だとして比較的ニュートラルに表現されていますが、やっぱり少し嫌な雰囲気を醸し出していますね。
それは、後に司馬懿が主君の曹氏を追いやり朝廷の実権を握った上、その孫が皇帝の座をも取ってしまうからです。
結局虎視眈々と玉座を狙っていた、と言うのが悪玉にされている所以かと思います。
「新三国」で演じている俳優さん達も、その雰囲気が出ています。
こちらは司馬懿さん。「お前もワルよの~」と言う感じです。
こちらは諸葛亮さん。男前ですね。
魏呉蜀の三国鼎立の時代、諸葛亮は無敵の軍師として伝説的ヒーローになっていたようです。
自他共に認める、諸葛亮のライバルでしたが、逆にそれを利用して自分のポジションを守った様にも描かれています。
(中国人のブロガーもそう書いていましたね。「空城の計」はまさにそうらしいです。)
司馬懿ほど賢い人なら、目先の事より10年先の自分のポジションを考えても不思議ではありません。
ただ、このような人を臣下にもつ人は、その上を行く知謀と制御能力を持たないと、諸刃の刃になってしまいます。
(完全に操った曹操さん。役者が上)
現代にも通じる事じゃないでしょうか。1800年たっても、人間は変わりませんね~