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三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

三国志 曹丕と曹植 七歩詩≪Three Kingdoms 第74集≫

現在三国志は まだ93集を見ています。(何度も見直しているから、なかなか進みません・・・)
もうすぐ諸葛亮が死んでしまうみたいです…() これで三国志も味気なくなりますね…
でも、最後の95集までキッチリ見ますよ!
 
BS放送中の方は、赤壁のあたりなので、まだ若い魯粛諸葛亮が活躍していて、気力に溢れています!
やっぱり役者さんはすごいですよね。赤壁のころの諸葛亮93集の諸葛亮は別人みたい。同じなのは、やっぱり払子を愛用していることです。
 
さて、今回のエピソードは、「曹操」死後の「曹丕」と「曹植」の兄弟です。
 
どんなに優れた武将であろうと、「死」だけは平等に訪れます。曹操も病を得て大往生を遂げます。
 
跡取りは、曹丕です。
曹操は一臣下として一生を終えましたが、この後「禅譲」と言う形で漢王室を滅し、魏王朝を建て、曹丕が初代皇帝となります。
王位についた曹丕は「目の上のタンコブ」を片付けに掛かります。
兄弟達に圧力をかけ始めるのですね……
 
三国志では、曹丕はあまりデキが良くなく、武勇に優れた曹彰、文章に優れた曹植がおり、各々曹丕よりは上だと自負しているので、平穏である訳がありません。
特に曹植は秀才の誉れ高く、臣下の信任も厚いため、曹丕は彼を殺そうとします。
 
しかし、さすがに殺す理由が無いので、曹植を呼び出し無理難題を吹っかけ、できなければ処刑することにします。無茶苦茶ですよね。
 
曹植も殺されると分かっていながら、曹丕へ会いに行く。(呼び出されて行かなければ謀反だと言われるので、どちらに転んでも同じ)
 
さて、その無理難題なんですが、「七歩歩く間に詩を詠めなければ、その命を絶つ」と言うもの。
曹植は文章に才能があるのだから、詩で自分の運命を切り開け、と言うことらしいです。
(写真は 詩を口ずさむ曹植
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七歩って、多分1分もあるか無いかですよ。殆ど殺すことを前提にしています。兄弟なのにね・・・
 
詩のお題は曹丕が出題しました。
何と「豆」です。何それ。

しかし、そこは詩文の才誉れ高い曹植、丁度七歩目に見事一首詩を詠みます。
 
「煮豆燃豆萁,豆在釜中泣。本是同根生,相煎何太急」この詩は《七歩詩》として現在も伝えられています。
詩の解説は私より他の方が詳しく書かれていますので、ご参考に↓
 
大意としては、「兄上と私は同じ兄弟なのに なぜこの様に命のやり取りをするのか」と嘆いたものです。
この詩に曹丕は深く動かされ、曹植を殺すことを止め、都から遠く離れたところへ追いやります。
ちょっとホッとしますね。
 
このエピソードは「七歩成詩」と言う成語になっていて、「頭の回転が速く才能のある人」の事を表現するそうです。
 
曹操のこの家系は、元々詩文の才能が有った様で、父親の曹操曹丕曹植のこの3人を「三曹」と呼ぶそうです。後世の中国古典文学に多大な影響をもたらしたそうです。
本当に文武両道の優れた一家だったのですね。
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一方、残念ながら劉備側の子孫にはそんなに才能のある人が居ません。
だから、やっぱり廃れてしまったのかな・・・