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三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

三国志 呂布と貂蝉 ≪three kingdoms≫

私がハマっている「高希希」(ガオシーシー)監督の三国志は、中国では「新三国」と呼ばれて、ネット上では賛否両論の意見が結構交わされていたようです。
 
それは、高希希さんが新しい解釈を加えているからで、昔ながらの三国志が好きな人には引っかかるものが有るからかもしれません。
ただ、これは1800年くらい前のお話ですから、正直本当かどうか分かる人はいませんよね。
 
昔ながらの三国志は「三国志演義」に基づいていますが、「演義」もフィクションで「三国志」とは違う記述も多いようです。
 
私個人としては 高さんの「新三国」、良いなあと思っています。
リエーター達はこの「演義」をモチーフにしてインスピレーションを得、作品へと仕上げて行くんじゃないでしょうか。もちろん、新鮮なエッセンスを加えて。
 
高希希さんはインタビューで、「呂布貂蝉の愛情のエピソードで新しい解釈を加え、人物の内面を描き出すようにした」こと、「女性をモノ扱いする連環計では、貂蝉のセリフを通して反抗する気持ちを出させた」と語っています。
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私はまだ序盤しか見ていませんが、「呂布貂蝉」のエピソードには時間をすごく割いているのに、本編の「桃園の誓い」は本当にチラッとかすっているだけ。(この辺も昔ながらの三国志ファンには耐えられないところみたいです)
 
私の個人的感想ですが、もしかして高希希監督、劉備関羽張飛はあんまり眼中にないですか?(そんな事ないやろ〜。ありえへん。)
 
私が序盤から受けるのは「曹操」と「呂布貂蝉」のダブルプロットでの進行。
しかも二つのプロットは、正反対の個性を表現しているように見えます。
 
曹操は現実的で、自己の野望をハッキリと持っていて、その実現の為にはあらゆる手段を取っていく、合理的な人物。
 
呂布は、自分の感情に正直で純粋、しかし思慮には欠け単純な思考の人。
貂蝉呂布の短慮なところを補うに余りある知性を備えた人で、唯一自分を人として敬愛してくれる呂布を愛し守っていく女性です。この二人にはソウルメイトの様な純粋な愛情の交流があります。
 
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曹操を二人の対岸に置くことで、呂布貂蝉の純粋さが際立っていく、そんな気がします。本当に新しい「新三国」ですよね。