高希希監督の「新三国」≪three kingdoms≫も24集に突入しました。
呂布が
曹操に処刑された時、
呂布役の何潤東(Peter Ho)の1ファンである私は
曹操を小憎らしく思ったものです。
だって、Peterのカッコイイ
呂布が見られなくなるから・・・(まあ、これは
三国志のストーリーとは何も関係ありません)
しかし!24集まで来ると、
曹操が魅力的に見えてきました。
魅力的なのは役者さんの風貌ではなく(ごめんなさい)、
曹操の生き方自体です。
この
三国志では、冷酷な武将の面だけでなく、色々な角度から
曹操を描いています。
例えば、
曹操が自分の子供に接する場面も出てきますが、この時は普通のお父さん。
息子達に兵法や詩の勉強に励む様に諭します。
そうかと思うと、
関羽を自分の配下にしようと、あの手この手で彼を懐柔しようとします。好きな女性に尽くすがごとく、とても純粋な感じがします。
呂布が乗っていた名馬「
赤兎馬」までをも
関羽に与えたのに、直ぐに
関羽はその馬で
劉備の元へ行きたいと申し出る。その申し出をあえ無く許可してしまう
曹操。
劉備が義を知る英雄みたいに言われているけれど、私は
曹操の方が義を本当に理解し、だからこそ、
関羽を
劉備の元へ行かせる度量をもつ、器の大きな人に思えます。
高希希監督、絶対に
劉備より
曹操の方が好きですね・・・・私も
劉備は単に優等生で、あんまり深い人間像が見えない気がしてます
曹操を演じているのは「陳建斌」さんですが、彼の
曹操についてのインタビュー記事を読むと、実は結構批判もされたようですね。
彼のインタビューの抜粋です
≪
曹操は最初から74集まで登場する。
諸葛亮は40集以降にしか登場しないから、中盤までもっとも出番が多いのは
曹操だ。
曹操が35歳の時から始まり、74集で死ぬまでを描くので、これは
曹操の成長史でもある。
ネットで最も批判されているのは、劇中のセリフに現代語が多く使われていることだ。しかし、自分はセリフには何も問題がないと思う。歴史と芸術性は別のことで、またこの劇の内容を理解して貰わないといけないから。
曹操については 自分が20代の時彼の書いた詩を持っていた。とても美しい詩で、多くの人が
曹操を誤解していると思った。≫
私みたいな外国人には、逆に所々口語が入っているので解りやすく助かります。
中国の人には、老版(昔の)
三国志との比較があるらしく、以前のモノはもっと文語体だった様です。確かに格調高いですが、現代人には少し解りにくいかも・・・
私は 陳さんの演じる
曹操、とっても魅力的で好きです!