前回 の続きです。
上海虹橋空港でホテルがなく困っていた私。(空港で野宿しようとしていました)
ハンサムな日本語ペラペラの男性が (この人とは初対面です)
『あなた、ホテルがないですか?じゃ、紹介しましょう』
私は、なぜか何の警戒心も持たず、
『はい、お願いします』
男性
『私は日中旅行社のものですから、この名刺を見せたら良いです』と名刺をくれました。
『私は日中旅行社のものですから、この名刺を見せたら良いです』と名刺をくれました。
私
『あ、ありがとうございます。でも私、中国語が話せないんです』
『あ、ありがとうございます。でも私、中国語が話せないんです』
男性、
『そう。じゃ通訳を派遣してあげますよ』
『そう。じゃ通訳を派遣してあげますよ』
『え!つ、通訳をですか?』
『そう。良いから前のタクシーに乗って、早くホテルへ行きなさい』
『あ、ありがとうございます!』
キツネに摘まれた様になりながらも、ひょっとして神様じゃないのか、と感激しつつタクシーに乗り込みました。
ホテルに無事着き、またボケっとしていると、はたして、本当に通訳の人が現れたのです!
『あなた、岸村さん?』
『はい』
『私通訳です。ちょっと待ってて』
と、ホテルのカウンターまで行き、少し話したかと思うと戻って来て、
『あなた、大丈夫ですよ。私が安く泊まれる様にしたから。じゃ!』
と言うとホテルの前に泊めてあった車に乗って、風の様に去っていかれました!
仮面ライダーみたいな人だ…カッコ良すぎる…
と、私は御礼を言う間もなく、またまた呆然と立ち尽くしたのでした。
しかし、奇跡はまだ続くのです。後は後日に。