アジア な  ブログ

三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

1980年代の上海~北京びっくり旅完結編

ブログは 約1か月ぶりのUPです。
すみません・・・

この びっくり旅 の完結編です。

北京では 色々楽しい経験をしました。

何しろビンボー旅行なので、朝ご飯は路上でした。
青空市場に出かけて、パンとヨーグルトを買い、道端に座ってモグモグ。
これがまた、安くて美味しい!
毎日8角(角は元の10分の一です)で、十分満足できました。

まだまだ北京の四合院(下図)と言う伝統的な住宅が残っており、それを鑑賞しながら食べていました。イメージ 1

今の北京は、この四合院を根こそぎ壊していますが、個人的には悲しい気持ちでいっぱいです。
中国の古典文学には 四合院が舞台になっているものが沢山あり、中国古典文学を愛する者としては、想像を馳せるよすべがなくなってしまうようで、根っこを壊される様な気がします。

話がそれましたが、他に故宮博物館では、切符を販売していた男性が日本の大学に留学されていた、と言うことで、なんと入場料無料で入れて頂きました。
北京で楽しい旅行を終えた私は、また上海に戻ってきました。

上海でも往路で泊まったホテルに宿泊し、帰途に着くべく虹橋空港でチェックインしようとした時。
カウンターの女性が何やら大声で私に話してくるではありませんか。
何を話しておられるのか、全く理解できなかったのですが、何やらただ事ではなさそうです。

何を話しているの?とキョトンとしていると、後ろの日本人男性が通訳して下さいました。
「飛行機に乗れない、って言ってますよ」
「はァ??? の、乗れないんですか・・・」

余りの衝撃に唖然としていたのですが、次第に顔が引きつってきました。
乗れないって、それ帰れないってことでしょ・・・ど~しよう・・・
呆然と立ち尽くしたのですが、こうしてはおれない、と私は日本語で抗議を始めました。

「乗れないって、どういうことですか!切符は買ってますよ!」
私の抗議に負けずに窓口の女性も言い返します「XXXXX!!」

二人の口論に周りの中国人客達が、「なんや、なんや」と集まり大騒ぎになってしまいました。物見高いね~
何を話しているか分からないけれど、ワイワイガヤガヤ、えらい騒ぎになってきたその時です。

中国人男性と日本人の中年男性のお二人連がツカツカと近づいてきて「どうかしましたか?」と私に尋ねて来られました。

「飛行機に乗れないって言われています。」

言った私の顔が余程引きつっていたのでしょう、すかさず日本人の中年男性が「何とかしてあげてよ」と中国人男性に話すと、すぐに中国人男性が窓口の女性に話し始めました。

5分ほど経って、「大丈夫、乗れますよ。」 (何で??どんな魔法を使ったの?)

「え!!の、乗れるんですか! あ、ありがとうございます!」
「良かったね、早く行きなさい」
「すみません。お名前は?」
「そんな事は良いから、早く乗りなさい」

なんて親切な方々なんでしょう! お陰様で無事日本に帰国することができました。
この中国旅行では、本当に様々な人達に助けられました。
「渡る世間に鬼は無し」と言う諺がありますが、本当ですよね。

中国で仕事をさせて貰っているのは、この旅行の経験が大きく影響しています。
皆様ありがとう!感激無尽!

この事から、旅先で困っている人たちを見つけたら、必ずお声掛けする事にしています。
旅先で出会った方達の親切がどんなに心強かったか、自分自身が身にしみて分かっていますし、あの時の恩返しは、他の方々にお返しするしかありませんからね!