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三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

楚漢伝奇(項羽と劉邦)第3~4集

先週は大連に出張していましたが、何と現地でインフルエンザにかかってしまいました。
人生初インフルエンザ!!
 
大連でも大気汚染が広がっていて、それに喉をやられた感じです。もちろん、北京ほど酷くは無いのですが、やはり空はずっとどんより曇っていました。
体調回復まで楚漢のアップをしていませんでしたが、今回は2回分のあらすじです。
 
第3集では、劉季と呂雉が結婚するエピソードが中心です。
(★画像は全て風行網から転載しています)
呂雉は一般的に「中国三大悪女の一人」として有名ですが、そのお話はまた後ほど。
 
さて、呂雉の父親で沛県の富豪「呂太公」が帰省し、町の有力者を集めて宴会をします。
 
で、劉季は䔥何の知り合いと言う事で、ちゃっかりこの宴会に紛れこみます。
宴会ではガツガツ食べるは、ガブガブ飲むは、挙句に宴会のダンサー達に絡むは、超お下品な振る舞いで、䔥何をハラハラさせます。
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呂太公も下品な劉季に戸惑いつつ、䔥何の友人なのでむげにも出来ず、劉季には結構愛想よく振る舞います。
 
劉季は飲みすぎたのか、用をたしたくなり、呂家の裏庭へ。
と、そこへ呂家のお嬢さん「呂雉」が。
「ちょっと、そこの人、一体何者よ!!」と劉季に声を掛けます。
 
 劉季も「オレ様は亭長の劉季だよ!」と答えます。
で、劉季は根っからの女好きですから、すかさず、「この家のお嬢さんは別嬪らしいね~」
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呂雉は満更ではなさそうでしたが、さすが気丈なお嬢さん。鋭く切り返します。
「あの人はすっごい不細工でおまけに頭もおバカ。あんたと一緒よ!」
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何だか項羽と虞姫の出会いとは全く感じが違いますよね。威勢の良い二人です。
 
と、そこへガヤガヤと押しかけてくる一団が。「呂雉を出せ!」と騒いでいます。
元々この一団の男性が呂雉と婚約していましたが、呂雉はこれを拒否。
結納金を返して、一家で夜逃げしたのです。
 
劉季は「オレに任せとけ!」と出て行って、「結納金が戻ったんだったら文句無いだろうが!」とやり返します。
でも、一団は「カネは要らない。女を出せ!」と騒ぎます。
劉季は弟分達とひと先ずは追い払ってしまいます。
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呂家では、一家でまた夜逃げの相談をしていましたが、呂雉が「一生逃げるのは嫌だ、私は嫁に行く」と発言。
家族が「えー!誰に嫁ぐんだ」「劉季さんよ!」
呂雉はあの一瞬でよほど劉季が気に入ったんでしょうね。ちょっと古いですが「ビビっと」来たんですかね~
 
呂雉が劉季に嫁に行く事は直ぐに仲間にも知れ渡りましたが、仲間達も複雑です。
劉季には曹氏と言う愛人がいて、女の子まで生まれてたんですから。
仲間も「曹氏と呂雉、どっちを嫁に貰うんだ」と迫ります。
 
結局、劉季は「曹氏に嫁に来いと言ったけど断られた。仕方ないから呂雉を嫁にする」と宣言。
(これって言い訳ですよね。結局お金持ちのお嬢さんを取ったのね~ドロドロの韓ドラみたい)
 
曹氏はかわいそうに、劉季から手切れ金を渡され、一方的に別れを切り出されます。
この時代、女性の立場は本当に弱い。お気の毒ですね。
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あと第3集では、後に劉季と絡む人々がバタバタ登場します。
一人は後劉季の将軍になる 「雍歯」。水源争いの相手方として登場します。怪しいオジサンですね。
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もう一人がやはり劉季の軍師になる「張良」です。旧六国の一つ韓国の貴族です。
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第4集では 秦の始皇帝が「焚書坑儒」を行った経緯が描かれています。
 
始皇帝は臣下を招いて宴会を催していますが、始皇帝と承相「李斯」の態度が悪いと、臣下が眉を顰めています。
何がひんしゅくを買っているかというと、始皇帝の食事の作法。
それに、皇帝が李斯を玉座まで呼びつけ、肉を分け合って食べているのがいけない、と言うのです。
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 その中で「淳于越」が諫言します。
淳于越は学者で博識、周王朝以来の「封建制」の回帰を皇帝に求めます。
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李斯はさすがに激怒します。
この「郡県制」を推し進めたのは李斯自身でもあり、また始皇帝も李斯を重用していましたから、封建制への復帰は始皇帝を否定しているのと全く同じこと。
反逆と言われても仕方のない内容なんですね。
李斯は「儒学者達の思い上がりにもほどが有る!!」と 儒学書を焼き払う「焚書」を始皇帝に進言します。
 
始皇帝も李斯の意見を取り入れて、「焚書」を進めます。
その当時の「古典」と言われる書物(この頃は木簡)を悉く焼き払いました。
 
これに対して、前出の「淳于越」を頭とした儒学者達が直接始皇帝に抗議します。
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始皇帝は却ってこれを不満に思い、遂には儒学者自体を殺してしまう「坑儒」へと粛清を始めるのでした。
 
思想的な粛清は、現代中国でも起こりました。有名な「文化大革命」です。
個人的には、この文化大革命で中国4千年の偉大なる遺産は壊されたと思っています。
これ以降お金が全ての「拝金主義」しか価値判断が無くなってしまったように思います。
私だけでしょうかね・・・