宮廷女官 若ギ 清朝のヘアスタイル
「宮廷女官 若㬢」、中国名は「歩歩惊心」、このドラマは中国でも大人気だったようです。
大陸だけでなく、香港でも去年5月から放映されています。
元々は同名の小説があって、それをテレビドラマにしています。公式HPも有りますよ!
この時代は康熙帝の9人の皇子が、皇帝の座を巡って互いを落とし入れると言う政争がありましたが、宮廷で「御前奉茶女官」として仕えていた若㬢もそこに巻き込まれていきます。
また、その時代は、皇帝や制度、身分に縛られ、自由に恋愛も出来ず、好きな人とも結婚できない、現代とは全く違う価値観に支配されています。現代人の彼女はそのジレンマに悩みながらも、皇子たちとのロマンスを含め、清代でたくましく生きていきます。
面白かったですが、正直言って、ストーリーは少女マンガチック。
大人の私には少々もの足りませんでした(ひねくれてるかな~)
ストーリーはさておいて、このドラマの画面の華麗さにはすごく惹かれました。
清朝は中国の最後の王朝で、現代に近いせいか、調度や服装が本当に素敵でした。
その中で、興味を引いたのが女性の髪型です。
写真でお分かりかと思いますが、真中で分けた髪をひっつめ、上に髷の様なものを載せています。
その髷にお花やら簪やらをたくさん挿し、ビーズの房を垂らしていますね。本当に豪華!
ネットで調べるとこの髪型を「両把頭」と言うそうです。
ただ、この髪型、時代と共に形が変わっていったようです。
下の画は清朝初期の「両把頭」。テレビのものより、随分質素ですね。
なので、若㬢達も本当はもっと質素な感じだったんでしょうね。
清朝後期は「両把頭」をもっと豪華にした「大拉翅」が流行ったそうです。
西太后もこんな髪型をしています。
若㬢の皇子たちは、やはり後期の辮髪にしていますが、本当は初期か中期の辮髪にしていたと思います。
現代人の感覚からは、後期の方が受け入れやすいかもしれませんね。
(前期の辮髪はは逆にちょっとパンクな感じ!)
中国の人にとって、清代のイメージは後期の華やかな西太后の時代なのでしょうね。