楚漢伝奇(項羽と劉邦) 第1集
先日から見始めた「楚漢」。
項羽と劉邦なんですが、なかなか面白いです。
(★画像は全て風行網から転載しています)
(★画像は全て風行網から転載しています)
物語は秦の始皇帝の時代から始まります。
(戦国時代)
(秦の統一後)
始皇帝の出生はなかなか複雑で、実は母親が父王に嫁いだ時、既に彼を妊娠していたらしいのです。
映画「始皇帝暗殺」などにも、出生の秘密が政の性格を曲げて行ったように描かれていました。
(もちろん2000年以上前の事ですから、あくまで創作でしょうけれど・・・)
ところで、秦に最後まで逆らったのが楚。
楚の大将軍「項燕」は、結局秦に攻められて討ち死にするのですが、死ぬ前に言い放った言葉がすごいです。
「楚の民が三人残っていれば、必ず秦を滅ぼすだろう」
楚の民はそれほど深く秦を恨んでいたと言う事でしょうか。
戦死した「項燕」の孫が「項羽」です。
やはり「三国」で「呂布」を演じていた「何潤東」さん。
三国のときと違って、最初から髭が生えていて、もっと精悍なメークにしています。
項家は楚で代々将軍を務めた家柄だったそうです。元々武勇に優れた人達が多かったのでしょうね。
楚は秦の最後の敵だっただけに、楚の将軍はお尋ね者になっています。
で、項羽は伯父達と各地を放浪しつつ、再起の時を待っています。
さて、始皇帝は統一後も、物凄い大軍隊を率いて、各地を自ら視察したと言います。
その馬車などは「兵馬俑」にも埋葬されていて、今回の「楚漢」では、実に忠実に再現されているなあ、と思いました。
巡察には家族も連れて行ったようです。
胡亥は始皇帝の末子ですが、長男に比べ、このドラマでは子供っぽく、ちょっとおバカな人に描かれています。
でも始皇帝のお気に入りだった様です。
この俳優さんも「三国」で曹丕を演じていた人。高希希さんのお気に入りかもしれませんね。
まあ、胡亥の時代に無謀な建設ラッシュをしたせいで、税負担や労役が酷くなり、巷に反乱が起き、劉邦等が活躍するようになるから、ストーリー的には結構重要なポジションですね。
さて、もう一人の主役登場。
劉邦はドラマで「劉季」と呼ばれています。
一応、字が「季」らしいのですが、彼は平民で字が本当にあったのかな・・・
と言うのも、「季」とは兄弟の末っ子を意味していて、ドラマでも三男坊で一番下の息子みたいなのです。
字と言うより「張二」見たいな 兄弟順を付けた呼び名だったんじゃないかな、と個人的には思っています。
ところで、劉季はどうもヤクザなかんじで、沛県の亭長(江戸時代の岡っ引きみたいなもの)という役目は有りますが、遊び人兼、下役人のパシリみたいな事をしていたようです。
沛は現在の蘇州、三国志では、徐州と呼ばれていたところです。
その沛の下役人が、かの有名な「蕭何」。 劉季が漢を起こした後 丞相になった人ですよね。
今は劉季から「蕭大人」と呼ばれて、劉季を使う立場です。
かと言って、この人、親分風は吹かさず、劉季をヤクザだけど、どこか憎めない頼りになる存在だと思っている風です。
劉季はいつも弟分を従えて、飲む・打つ・買う(?)の道楽三昧。
この不良仲間に、後から活躍する「樊 噲」「周勃」がいます。
「樊 噲」は、ものすごい大力で、と殺を生業にしていた人らしく、これは「三国」の張飛に似てますね。
また、劉季は物凄い女好きで、彼女は片手に余るほど。
写真は彼女の一人曹氏ですが、この人寡婦なんです。
第1集は、歌舞伎の顔見世のごとく、これから核になる人達の紹介、みたいな感じでした。
劉邦役の陳道明さんの演技は、本当に自然で劉季にピッタリですが、残念ながらちょっと老けてます。
若いころの劉季には、目尻の皺が気になるなあ・・・
しかし、名優ですけどね!
また、第2集からお伝えします。