アジア な  ブログ

三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

中国語との出会い―3

前回から時間がかなり経ってしまいましたが、続きです。

前回の記事はこちらをご覧ください。↓


親戚のお姉さんから「紫式部」の伝記本を貰った私は一気に読破してしまいました。

小学校6年位のことです。

紫式部」が「源氏物語」の作者だと知った私は、中学1年の時にお小遣いで「源氏物語」の文庫本を買い、黙々と読み始めました。

それは 与謝野晶子氏の現代語訳で全部で5冊。
大阪の紀伊国屋で購入したのを今でもよく覚えています。

そこから「源氏物語」に没頭し読み終えた私。
中学1年の夏休みでした。

源氏物語とはご存じの通り、言ってしまえば、「光源氏」と言う超イケメンでリッチで、おまけに超ボンボンの恋愛話集です。

中学1年生が読むには、余りにもマセた本でした。

三拍子も四拍子も揃った「光源氏」は 自分から頑張らなくても、女性の方から寄ってきます。

ものすごく年上、従順なタイプ、脇の甘い奔放系、美人じゃないお嬢様、自他共に許す美人でスノッブ、本当に千差万別です。
さすがにヤンキー系はいなかった様ですが。f(^_^)

中学生だった私は、その恋愛話の機微にまで触れることはできませんでした。
(今から思えば当然)

その代りに小説に出てくる衣装、インテリア、香りなどにしびれてしまい、平安時代ってオシャレな時代だったんだなあ、とそちらに深く引き込まれました。

源氏物語」に出てくるのは、ほとんど貴族の人たちです。

この頃の貴族は「漢詩と和歌」が詠めなければ、まっとうなコミュニケーションが出来ず、変わり者と思われて相手にされませんでした。

これらの漢詩や和歌は、直接的に詠うより日本や中国の古典を引用またはアレンジして詠む方が、オシャレでスノッブと思われていました。

ですので、彼らは論語などの漢籍や詩詞を暗記し、また日本書紀万葉集古今和歌集等をも諳んじていました。

私は「そしたら、本当に日本の古典を理解するには、中国の古典を勉強せんとアカンの?!」とショックを受けたのでした。

この続きは次回に。