高希希監督の「新三国」、今は41集まで来ています。赤壁の戦いは目前です!
新三国の周瑜
周瑜は言うまでもなく、英才で英雄です。
「新三国」での周瑜は、才知も武勇も凡人の追随を許さない人ですが、その分自尊心が強すぎて傷つきやすく、また自分より優れた人を受け入れにくい様に表現されています。
諸葛亮にしても、清廉潔白な人ではなく、ある意味「他人の剣で人を切る」的な海千山千な部分が描かれています。これも、狡猾と言ってしまえば悪いように聞こえますが、交渉術としては素晴らしい。
孫権幕僚のキーパーソンが反対派では、まとまる話もまとまりません。
その為には、ネックとなる周瑜を如何になびかせるか、に全力を注ぐことは当然のことでしょう。
周瑜の自尊心を敢えて激しく傷つけ、振り子が反対に動くように、当初とは全く正反対の言葉を彼の口から吐かせたのです。
ただし、その下地として、周瑜が元々は「子敬の劉孫連合に賛同していたこと」も調べ済です。
自尊心へのアプローチと同時に、深層にある願望にも働きかけて、見事YESを勝ち取ったのですね〜
諸葛亮が実は外交官として評価されているのは、とても頷けます。
まあ、1000年以上前の事ですから、どちらが真実かは別として、ドラマの厚みとしては、私は圧倒的に新三国が好きです。