ついに「赤壁の戦い」の前段階に入って来ました。
中盤まで観進んで感じるのは、三国志は戦記ものと言うだけでなく、至る所に中国の哲学、世界観みたいなものがちりばめられていることです。
最近はこの三国志から教えられる事が沢山あり、素晴らしい言葉に行き当たった時は、書き留めるようにしています。
一番多く出てくる思想は、「天意」と言う事。何か理由を説明する時、必ず「第一、天意」と始まる。
人力を超えた天の意図が先ずは有ると言う事です。
一見、なんでも時の運に逃げている様に見えますが、この機に乗じる事が出来る人が真の「英雄」であり「覇業」を成せる人。
四年に一度のオリンピックに 自分のピークを合わせられる人は、正に天意に合った人だと思います。
いくら才能が有っても、天が用意した場に居合わせなければ、その才は開花できない。これは現実です。
さて、本題の諸葛亮。 やっぱり、すごい人ですね。
彼の秀でたところは心理戦です。
彼は、子敬が自分の真の意図を見抜く事を見越したうえで、わざとこんな事をしている訳です。
洞察力と肝っ玉は天下一品ですね、この孔明さんは!
そこでの孔明がすごかった。
最初に140万の大軍と脅かしておいて、軍力とは数では無い事を論理的に説明します。
子飼いの兵も先の勝ち戦に驕っており、鋭さなど全く無くなっている。
よって、見掛け上140万の大軍も本当は10万位の力しかない。
ならば、孫劉が組んだなら、倒せる相手ではないか、と言うのです。
最初にショックを与えられて、後から大した事ないんだよ~と言うのと、後からやっぱりスゴく手強かったとバレルのでは、大違いです。
この辺の心理の動きをこの人はちゃんと読んでいます。
ドラマでは、何となくニヤけた感じだけど、鋭いんだな~