チャイナなブログ ANDOR Kishimura

三国志など中国語のドラマや日常情報について綴ります

三国志 諸葛亮の論破 ≪three kingdoms-37~38≫

ついに「赤壁の戦い」の前段階に入って来ました。
 
中盤まで観進んで感じるのは、三国志は戦記ものと言うだけでなく、至る所に中国の哲学、世界観みたいなものがちりばめられていることです。
 
最近はこの三国志から教えられる事が沢山あり、素晴らしい言葉に行き当たった時は、書き留めるようにしています。
 
一番多く出てくる思想は、「天意」と言う事。何か理由を説明する時、必ず「第一、天意」と始まる。
人力を超えた天の意図が先ずは有ると言う事です。
 
一見、なんでも時の運に逃げている様に見えますが、この機に乗じる事が出来る人が真の「英雄」であり「覇業」を成せる人。
四年に一度のオリンピックに 自分のピークを合わせられる人は、正に天意に合った人だと思います。
いくら才能が有っても、天が用意した場に居合わせなければ、その才は開花できない。これは現実です。
 
さて、本題の諸葛亮。 やっぱり、すごい人ですね。
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彼の秀でたところは心理戦です。
孫権劉備の連携を説くところ。
 
孫権の参謀「子敬」から、曹操の軍力が強大な事を絶対に言わない様に戒められていたにも拘わらず、孔明は水陸併せて140万の大軍で有り、なお且つ孫権を腰抜け呼ばわりします。
 
子敬も孫権も憤慨しますが、もちろんこれは孔明が仕掛けた巧妙なトラップ。
彼は、子敬が自分の真の意図を見抜く事を見越したうえで、わざとこんな事をしている訳です。
洞察力と肝っ玉は天下一品ですね、この孔明さんは!
 
案の定、子敬は君主孫権を再度孔明と話させます。
 
そこでの孔明がすごかった。
 
最初に140万の大軍と脅かしておいて、軍力とは数では無い事を論理的に説明します。
いわく、曹操の軍隊は50パーセントは子飼の兵、後の半分は占領された国の兵。占領された兵は妻子を辱められ略奪されたものもおり、心中は曹操を憎んでいる。

子飼いの兵も先の勝ち戦に驕っており、鋭さなど全く無くなっている。

よって、見掛け上140万の大軍も本当は10万位の力しかない。
ならば、孫劉が組んだなら、倒せる相手ではないか、と言うのです。
 
最初にショックを与えられて、後から大した事ないんだよ~と言うのと、後からやっぱりスゴく手強かったとバレルのでは、大違いです。
この辺の心理の動きをこの人はちゃんと読んでいます。
ドラマでは、何となくニヤけた感じだけど、鋭いんだな~
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高希希監督が曹操孔明を中心に描いているのが、すごーく理解できました!